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物あまりの時代、物を作れば売れる・・・、宣伝すれば売れる・・・、そんな時代は終わりました。たとえ景気が回復したとしても、過去のように、新製品を発表しただけで物が売れるか?と言えば決してそうではないでしょう。
戦後何も無かった時代から、高度経済成長期の時代、人々は、三種の神器と詠われた、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を手に入れることに満足し、企業は、次々に新商品、高性能な商品を発表、宣伝し業績を上げてきました。
高度成長期の時代にかけては、人は「物を買う」「物を手に入れる」と言う行為そのものに満足していたのです。 しかし物あまりの時代、もはや
「物を手に入れる」ということに関してあまり喜びを感じなくなってしまっているのです。
いろんな企業が競って新商品を発表、宣伝し、消費者としてはいろんな選択肢が広がっている現代では、単に店頭に商品を陳列しても、ネットショップで商品を販売しても、買い手市場である現代においては、なかなか売れることはありません。
では、現在、及びこれからの消費者はどういった判断基準で商品を選ぶのかと言うと・・・ 売り手との信頼関係はもちろんのこと
「圧倒的な安さの物」か「高い価値のある物」のどちらかだと思います。
つまり、中途半端な物、今までと同じような物には興味を持たない=購買行動を起こさない=売れないということです。
では、だだ単に価格を下げればいいのか?価格を上げればいいのか?
と思われるかもしれませんがそうではありません。
そこには明確な理由が必要です。
価格を下げるのであれば、なぜ安いのか?、流通経路のカット、人件費の安い所での製造、型落ち、傷物などの明確理由も、低価格と共に消費者にアピールしていかないと売れません。安けりゃ売れるというものではありません。 求められているのは、低価格で高品質な物です。
誰も、「安物買いの、銭失い」にはなりたくありません。
また、価格を上げるとするなら、なぜ高いのか? こんな便利な機能が付いている、こんな丈夫な材料を使っている、このようなサービスが付いているなどの、 その額に見合った付加価値を付けなければ売れるわけが無いのです。
私たち、一般消費者は高い物を買うときは、それ相応の覚悟が必要なのです。
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